こんにちは、千です。【PAPER CIRCUS】再録企画第二弾!
今回は六番目のジムリーダーのメロンマッマの再録と思い出語りです。

イラスト

 画 風  デジタル(可愛いファンシー②)
 画 材  CLIP STUDIO PAINT
  紙   偏光ラメペーパー170kg雪の結晶
 印 刷  CMYK

メロンマッマ!マシュマロボディ!飛び込みたい。
お母ちゃん部分にスポットが当たりがちなので、ハイボを投げるときのアンニュイな雰囲気にしてみました。
💕はもちろんダイマックスの場面のあれです。
これほど既婚者の頬擦りが愛らしいことってなかなかないのでは。
あとやはり指輪は目立たせたいよねっていう強い意志。人妻!人妻!!指輪は主張していけ。

特殊紙の話

メロンさんの担当の特殊紙は【偏光ラメペーパー170kg雪の結晶】となります。
プリントオンさんオリジナルの特殊紙です。

雪の模様が美しい。
紙名にリンクが貼ってないことから、なんとなく察するかもしれませんが
こちらの紙は冬季限定の紙となります。
毎年冬になったらだいたい出てきているかな?と思いますので
気になった方は冬に印刷の注文をしてみよう。
余談ですがプリントオンさんは季節商品がかなりあります。
季節限定の箔押しや遊び紙や模様やら。定期的に見ちゃう。

裏話

裏話が一番濃いです。文章めちゃくちゃ長いよ!

ロンさん、当初は違う紙の予定でした。
その紙の名は【ソフトウーペIJ】
この紙、なんと植毛状の紙でインクジェット用紙、家庭用プリンターで印刷できます。
本当に触るとふかふかしてるの!すげえ!ベルベット生地みたい。
テクスチャがもふもふ・ふわふわとかそういうのじゃない。マジでそういう布感ある。

メロンさんはモスノウイメージのデザインでふわふわしているのと
マシュマロボディだったり雪だったりするので、ふわふわしている紙を探し求めていました。
それで、好きな作家さんの同人誌の表紙にそんな紙があったのですが
紙の名前なんて書いてないし、奥付にある印刷会社さんのホムペにアクセスしてもわからんし
そもそも10年くらい前の本なので今も同じ紙を取り扱っているかもわからず。

というわけで名前も知らない君(紙)を探すの旅がはじまりました。

とりあえず紙を取り扱っている業者(平和紙業さんや竹尾さんとか)や
よくお世話になっている問屋さんを見つつ、検索に検索を重ねて
「ふわふわ」「もこもこ」にカテゴライズされる紙のサンプルを取り寄せたりしました。
届いたモフルフリッターなどに触りながらコレジャナイ…となりました。
いい紙だけど今ほしいのはもっと違う触感なのだ。
そしてついに辿り着いたソフトウーペIJ。
これだ!!ってなりましたね。
正確にはその好きな作家さんの本の表紙の紙とはたぶん違うと思うのですが
求めていた雰囲気と触り心地とばっちりあっていました。

問屋さんで注文するとき全判は無理なのでA4くらいカットして頂きました。
「植毛状の紙なので指定サイズから5mmは誤差出ますすみません」との注意が。
またカットするから全然問題ないです。取り扱いがあるだけ感謝しかないのだ。

さて届いたのでテストに印刷だー!!と印刷したらスジが出る出る。
……🤔
実はサンプルでいったん取り寄せて印刷したとき、当時メロンさんの絵はまだ作業しておらず
適当なイラストで印刷したのですが、そのイラストは濃いめの色が多めだったため
印刷スジが目立ちませんでした~★って感じです。
マ、マジか~~!!!!
白っぽいもんなこのイラスト……そうか……そうかぁ……。

しかし茶色工房。はここで足掻きます。
(今だから足掻いてるって言えるんですけどね。結果論ですよ結果論)

当時のプリンターですが、初代Myプリンターなうえ、
過去にフリーペーパーをはじめ【懐中庭園】や【街はずれの画材屋Aperitif】の本文も印刷している、
余裕で2000枚以上は印刷しているであろうもう勘弁してやれよみたいなプリンターです。
たぶん2.3回は転生できるチャンスはあった。

年数が経っているのもあったのでじゃあ試しに&ついでにプリンター買い換えるか~!!と電気屋に駆け込みました。
でも完全にぶっ壊れる前での世代交代だったので平穏だったと思いますね。
わりと挙動がおかしかったけど(平穏…?)

プリンターも買い換えた!さあ印刷だ!!

スジ出るねぇ!!!!!!!!!!

は~~~~~……………。😂
ただスジは退役したプリンターよりは目立たない気がするので(現実逃避)とりあえず親に
「スジ目立ちますかねこれ……」と聞いたら「目立つねぇ!」とお答えいただき。

そんな経緯でソフトウーペIJを諦めました。

★千先生の次回作にご期待ください──

前々回の記事でオニオンくんが一番「印刷会社の印刷代」が掛かっていると言ったのですが
印刷代を含め、上記のような準備やテストやサンプル取り寄せも含めると
実はメロンさんが一番お金やら手間が掛かっていますねという。
おわり。